電王で一番のお気に入りはほとんど出番の無かったジークだったりしますが、このエントリは電王ではなく、王子繋がりで我が家の王子たる息子が産まれた時の話です(笑)
いや、ホントに満を持してというか持しスギだろうってぐらいに出てきませんでした。なんでも出産予定日の前 3 週間、後 2 週間までは正常分娩の範囲なんだそうですが、エコーで見る限り成長に問題がないのに出てこないってのは精神的によろしくない。んで、予定日に産まれそうにないってことで産院の先生が言うには「体を動かしましょう」と。
動かしてるつもりなのになー
と奥さんは主張してましたが、動かし方が全然足らなかったようで、一日二時間ぐらい散歩をしてたほーが降りてくるらしいです。初産は予定日より遅れるってのはここら辺のことを知らずに体を大事にし過ぎるからなのかなぁ、とか思いました。
陣痛っぽいものは予定日ぐらいからあったんですが、なかなかそれが定期的にこない。 10 分おきの陣痛が 1 時間継続したら病院に連絡して指示を仰ぐってことになってたんで、陣痛っぽいものが来る度に一生懸命時間をメモったりしてたんですが、今思うと実にバカだなーと(大笑)。まぁ、本当(?)の陣痛をその時は知らなかったからしょうがないんですがね。
予定日より一週間が過ぎた 1/11 に、一旦は寝たんだけど、横で奥さんがガサゴソと何かをやってる気配を感じて起きてみれば今までより強い痛みがあるので時間をメモってる、とのこと。これは! ということで病院行く事態になっても大丈夫なように起きて、ちょっとお腹空いたので奥さんとカップラーメンを食べて、準備万端と思ったら痛みが引いたらしい(笑)。結局このときは空振りだったのでもう一回寝ました。
空振りといえども強い痛みはたまに来る、とのことなので外出しないでおとなしくしてよー、とおうちでのんびりするプレイ。 そしたら夕方になってまた定期的に痛み出した様子。今回はちゃんと(?) 10 分おきの陣痛が 1 時間継続したので、病院に連絡したら「とりあえず来てみてくれ」とのことだったので行ってみました。で、お腹の張りやお腹の中の子の動きをチェックする機械を付けて様子をみたらお腹の中の子は元気爆発なものの、張りが全然反応しないんで一旦帰宅することになりました。で、その時助産婦さんに聞いた話では 10 分おきどころか 5 分おきで陣痛がくるようになってから来てもらっても大丈夫、とのことだったので、また空振りしちゃうとヤだし今度は 5 分おきに陣痛がきたら連絡しますー、てな話をして病院を脱出。
もう疲れちゃったから今日は寝るべー、と夕飯を食べて 22:00 ぐらいに就寝したんだけど、前日(?)と同じように横で奥さんがガサゴソと何かをやってる気配を感じて起きたところ、今度は 5 分おきで来てる、とのことなので再び病院へ行く準備をする俺。で、 5 分おきの陣痛が一時間ぐらい継続したので、連絡してから 1:00 ぐらいに家を出て再び病院へ。さっきと同じ機械をつけて様子を見たところ今度はお腹の張りもバッチリ反応していたので入院となりました。
すぐにお産が始まるわけではないので旦那は帰ってもいいよ、とのことだったんですが、さすがに病院に身重の奥さん一人残してくのも申し訳ないので一緒にいることに。とはいえホントにいるだけで、奥さんが苦しんでる横で 3:00 から 6:00 ぐらいまで仮眠してました。
で、これからが長かった。いや DS 持ってたんでそれで時間潰しをしてたんだけど、入ってるのがパズルゲームなもんで、集中しないと進まない。でも、この状況で集中できるわけがない(苦笑。奥さんは大体 5 分間隔で苦しんでるんですが、落ち着いてる時は安静にしてるのでその落ち着いてる時間が長くてねー。
8:00 過ぎにお義母さんが様子を見に来てくれたので、これ幸いと病院を脱出してコンビニで朝飯&昼飯を購入。朝飯を食べ終わり、お義母さんが「まだ産まれそうにないから帰る」と去ってから奥さんが痛みが落ち着いて寝たようなのでこっちはぼーっとテレビを音なしで見ていたり。
15:00 過ぎぐらいから本格的に痛みだし、俺は、途中で再び様子を見に来てくれたお義母さん変わってもらったりしましたが、ひたすらに奥さんに文句を言われる係。初めは文句でしたが最終的には罵倒となり、思わず M に目覚めるんじゃないか、とか余計なこと考えてました(我ながら最悪だ(笑))。
奥さんが罵倒する元気もなくなり、泣き言を言い始めたあたりでナースコールをすると「じゃあ分娩室の準備をしましょう」と軽い(?)感じで、ようやく分娩室へ移動できることに。
そんなわけで 17:00 ぐらいに奥さんは分娩室に運ばれたんですが、俺は相変わらずその部屋で待たされるプレイ。途中部屋を片付けにきた看護婦さんに聞いてみたところ初産だと大体分娩室に入ってから一時間くらいで産まれるとかなんとか。じゃあ 18:00 ぐらいまで待てばいいのか、とお互いの両親に報告したりして 18:00 を待つ。ところが 18:00 を過ぎても一向に俺を呼びにくる気配が無く、ついネガティブな想像で頭のなか一杯。立会い出産なんかしないで家で寝てりゃよかったー、と後悔したあたりで看護婦さんが呼びに来てくれました。
分娩室に入ってみると意外に狭い。「ご主人は奥さんの頭のほうに」 と指示を受けたのでそっちに移動。どーも赤ちゃんの頭が産道(?)でつっかかってるみたいで、頑張って奥さんが息むターンのようです。つーか俺が入った瞬間に「あ、デカい」って看護婦さんが(笑)。いや、俺の頭が大きいから遺伝で赤ちゃんもデカくてなかなか出てこないのも納得、とかそんな意味らしいですが。俺の出産の時も頭がつっかかってなかなかでてこなかったので、確かに遺伝ですな。
そこからは実に豪快、というか奥さんが息むのに合わせて看護婦さんが奥さんのお腹を全体重をかけて押して、それに合わせて先生が赤ちゃんを取り出すという、予想もしなかった光景でした。もちろん俺は見てるだけ。そんなこんなで苦戦しつつも 18:27 にようやっとウチの子が産まれたのでした。
家を出たのが深夜 1:00 なので病院まで 30 分かかるとしても約 17 時間の長丁場。もちろん奥さんは痛かったり苦しかったりで大変だったと思いますが、一緒に付き添ってる割には見てるだけのこっちも結構な辛さでした。こんなことなら立ち会い出産なんかやらずに家で待ってりゃよかったー、と思いましたが、もし次回にこんなチャンスがあったらやっぱり立ち会うんでしょうな。絶対立ち会えるってものでもないしね。